株式市場 沈黙の“ケイマンファンド”、ヤマトインターナショナルに現る 2025年9月10日 SilverCapeの視線は何を狙うのか ヤマトインターナショナルとは “クロコダイル”で知られる老舗アパレルの再構築期 ヤマトインターナショナル(8127)は、大阪を拠点とする総合アパレル企業で、主に以下のブランドを展開する。 クロコダイル(中高年向けカジュアルウェア) エルフォーブルなどのインナー・下着部門 百貨店...
株式市場 ブラックロックが“無印良品”に目をつけた日 2025年9月9日 静かに5.98%を押さえた世界最大の資本が語るもの 無印良品の現在 成熟市場とグローバル戦略のはざまで 良品計画(7453)は、「無印良品」ブランドを展開する生活雑貨・衣料・食品・家具・化粧品を手がける総合リテール企業である。 国内の直営店舗は約500店超、海外では中国を中心にグローバル展開中 中期経営計画では「第2の...
株式市場 光通信、ビーブレイクシステムズを買い増し 2025年9月9日 ビーブレイクシステムズ “奉行”の裏を支える小粒ERP銘柄 ビーブレイクシステムズ(3986)は、クラウドERP「MA-EYES(マイズ)」を主力サービスとする、中小企業向け業務管理ソリューションのベンダーである。 創業以来、特定の業種(IT・建設・人材派遣など)に特化したERPの開発とSI事業を主軸に、着実な成長を続...
株式市場 大和アセットマネジメントがトーセイ・リートに5.01%出資 2025年9月8日 東証REIT市場で進む“静かな分配再設計” トーセイ・リートとは何者か 利回りと“エッジ不動産”を軸にした成長型REIT トーセイ・リート投資法人(3451)は、2014年上場の比較的新しいJ-REITで、トーセイ株式会社(8923)をスポンサーとする独立系REITである。 主な特徴 住宅・オフィス・商業の3セクター混...
株式市場 阪急阪神不動産がREITへの保有比率を高めた真意 2025年9月8日 阪急阪神リート “関西密着型REIT”の戦略的役割とは 阪急阪神リート投資法人(証券コード:8977)は、関西エリアを中心とする都市型不動産に強みを持つ上場REITであり、スポンサー企業の阪急阪神不動産株式会社との結びつきが極めて強い。 ▍特徴的な投資戦略 保有物件の約8割以上が関西圏に集中 収益源は沿線の駅前商業施設...
株式市場 Evo Fundがリボミックに突きつけた支配構造 2025年9月5日 リボミックの現在地 夢の核酸医薬、現実の資本難 リボミック(4591)は、東京大学発の創薬系バイオベンチャー。 アプタマーと呼ばれる核酸医薬に関する独自技術を持ち、難病領域やがん、眼科領域での創薬パイプラインを有する。 しかし、現在に至るまで自社創薬の大型収益化には至っておらず、慢性的な資金調達と“将来性評価頼みの株価...
株式市場 宇宙ベンチャーに9.27% 2025年9月5日 グローバル・ブレインと三井不動産が仕掛ける“アクセルスペース再構築”の布石 アクセルスペースとは “宇宙データの民主化”を掲げた東証新興市場の旗手 株式会社アクセルスペースホールディングスは、2023年12月に東京証券取引所に上場したばかりの宇宙系スタートアップである。 主な事業内容は以下の通り。 超小型人工衛星の開発...
株式市場 レンジリー・キャピタルが近畿車輛に出資 2025年9月4日 近畿車輛とは 鉄道車両業界の名門でありながら、市場では“地味銘柄” 近畿車輛(証券コード:7122)は、創業から100年を超える鉄道車両製造の老舗メーカーである。 近鉄グループホールディングスの傘下であり、以下のような特徴を持つ。 主力事業:鉄道車両の設計・製造(近鉄向け、JR・海外向け含む) 企業規模:時価総額は数百...
株式市場 バリューアクト、宝HD株式を9.84%取得 2025年9月4日 老舗酒類メーカーに迫る“アメリカ型統治資本” 宝ホールディングスとは? 焼酎と調味料の“見えない巨人” 宝ホールディングス株式会社は、焼酎「タカラ焼酎」や調味料「料理のための清酒」などで知られる、創業100年以上の食品・酒類大手企業である。 上場企業でありながら、以下のような特徴を持つ。 本社所在地:京都府京都市(関西...
株式市場 “52.94%の支配者”──Evo Fundがシンバイオ製薬を選んだ理由 2025年9月3日 沈黙の外資「Evo Fund」とは? 報告書の提出者は、ケイマン諸島に登記されたEvo Fund。 運用会社は米ネバダ州に拠点を置くEvolution Capital Management LLCであり、同ファンドは日本の中小型株におけるイベントドリブン型投資で知られる存在だ。 設立:Evo Fund(2006年)、E...