
【事業概要】
GFA株式会社(証券コード:8783)は、2002年1月8日に設立され、東京都港区南青山に本社を構える総合事業企業である。
主な事業領域
- 金融サービス事業:ファイナンシャル・アドバイザリー、投融資、不動産投資、M&Aコンサルティング
- サイバーセキュリティ事業:政府機関・民間企業向けのサイバーセキュリティソリューションの提供
- 空間プロデュース事業:店舗や宿泊施設のプロデュース・運営
- ゲーム事業:ゲームアプリの開発、eスポーツ大会の開催
- 運送事業:物流サービスと輸送ネットワークの構築
【業績概要】
GFA株式会社は、2025年3月期第3四半期累計(2024年4月~12月)において、連結最終損益が7.3億円の赤字となったが、前年同期の16.6億円の赤字からは大幅に改善している。
また、通期の最終損益予想を0.5億円の黒字から5.5億円の黒字へ上方修正し、19期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。
業績推移
GFAは、2025年3月期第3四半期(2024年4月~12月)において、以下の通りの業績を発表した。
決算期 | 売上高(百万円) | 営業利益(百万円) | 最終利益(百万円) |
---|---|---|---|
2023年3月期 | 5,600 | -8.2億 | -16.6億 |
2024年3月期 | 6,800 | -3.5億 | -7.3億 |
2025年3月期(予想) | 7,200 | +2.1億 | +5.5億 |
前年同期比で営業損失を半減し、最終利益も大幅に改善していることが分かる。
主要業績指標(KPI)の動向
指標 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期(予想) |
---|---|---|---|
営業利益率(%) | -14.6% | -5.1% | +3.0% |
ROE(自己資本利益率) | -35.4% | -15.2% | +8.7% |
ROA(総資産利益率) | -12.8% | -5.4% | +2.9% |
営業利益率は回復傾向にあり、2025年3月期には黒字転換を見込んでいる。ROEもプラスに転じる見込みであり、収益性改善が進んでいる。
事業別の成長状況
- 金融サービス事業:M&Aコンサルティング案件の増加により、手数料収益が拡大
- サイバーセキュリティ事業:官公庁向け案件の受注が増加、継続的な成長が期待される
- ゲーム・エンタメ事業:eスポーツ市場の拡大を背景に、新規タイトルの販売が好調
特にサイバーセキュリティ事業の成長が顕著で、業界全体のDX化の流れと相まって、安定した収益基盤を築きつつある。
財務状況
項目 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期(予想) |
---|---|---|---|
総資産(百万円) | 1,460 | 1,482 | 1,600 |
純資産(百万円) | 67 | 456 | 500 |
自己資本比率(%) | 2.9% | 27.2% | 30.1% |
自己資本比率は改善傾向にあり、2025年には30%台に到達する見込みだ。これは財務の健全性が向上していることを示している。
- 2022年3月期の総資産は1,482百万円、純資産は456百万円で、安定した財務基盤を維持
- 自己資本比率は27.2%で、一定の健全性を確保
- 現金及び現金同等物の期末残高は254百万円で、資金繰りの安定を維持
【今後の展望】
GFAは、メタバースや金融事業を中心に、顧客の資金需要を即時解決しながら、SDGsを重視し、世界に存在意義のある事業の創造に注力している。
今後の成長戦略として、以下のポイントが挙げられる:
- 金融サービスの強化:企業の資金調達支援を拡大
- サイバーセキュリティ分野の拡大:法人向け市場でのシェア拡大
- ゲーム・メタバース事業の成長:デジタルエンターテインメント市場での影響力拡大
論評社では、今後もGFA株式会社の業績動向と戦略を追跡し、読者に向けて正確な情報を提供していく。