【特別決算分析】オープンハウスグループ中間決算に滲む“調整の痕跡

利益と、現金沈黙

20253期・29中間。オープンハウスグループ決算は、見た目極めて鮮やかた。
売上6,434円、営業利益737円、営業利益11.5%。不動産セクターとして異例利益見える。

しかし、その輝かしい数字背後で、もうひとつ決算静かいる。
営業キャッシュフローは、わずか52──利益9以上現金として回収ていない。

これ単なるタイミング問題ではない。
そこは、「調整」と「帳尻合わせ」構図っている。

本稿では、オープンハウス財務諸表注記情報精緻読みき、どこ最も強い会計的“調整圧”かって探る。
そしてそれが、企業として中期リスクどう繋がるを、論評観点追及する。

なぜ“営業利益率”これほど跳ねか?

営業利益急増(+32.4%)は、確か成果よう見える。

しかし実際は、売上増加は+6.7%過ぎない。にもかかわらず、営業利益180増えいる。

この“不均衡”作り出しいるは、主に二つ要因ある。

要因①:収益不動産セグメント異常利益跳ね上がり

セグメント 売上増加 営業利益増加
収益不動産 9.2% 131.5%

この数字意味するは、「売上少ししか伸びていないに、利益2以上た」という構造ある。
これ典型な“利益ジャンプ”あり、原価調整・引渡集中・評価裁量といった操作要素影響した可能性高い。

収益不動産原価積算複雑で、プロジェクト別に利率大きくぶれる。
不動産業界ではこのセグメントこそが、「利益を“作る”領域」ある。


要因②:異様コントロール

  • 売上高:+6.7%

  • 費:+6.8%(421円 → 450円)

一見連動いるよう見えるが、内訳以下の通り:

  • 給与支給総額:+13%

  • 賞与引当金:+24%

  • 役員報酬:+5.3%

にもかかわらず、ぴたりと売上連動。
つまり、人件増えいるに、費率わらない
この“静かすぎる成長”は、コスト時期ズレ計上、あるいは会計上の弾力判断まれてい可能性ある。

利益あるに、現金ない」──営業CF異常乖離

営業利益:737
営業キャッシュフロー:たった52

この“キャッシュギャップ”は、2項目集約れる。

  • 棚卸資産(仕掛含む)期中増加:+392

  • 営業貸付増加:+157

両者合計550以上現金が、BSで“っている”ことになる。
つまり、帳簿利益いるが、それは「在庫」と「貸付」まま利益すぎない。

さらに注記は、

販売不動産から賃貸振替」
固定資産から販売振替」

といった会計方針変更いくつ確認れる。
これは、どのBS科目どう資産を“見せるか”問題あり、操作性高い。結果としてPLCF乖離ますます拡大する。

支配株主持分の“排除”資本戦略

当期は、子会社プレサンス完全子会社完了し、支配株主持分610一掃た。
一方、グループ借入調達した993うち、

  • 株式取得(プレサンス):522

  • 自社買い+配当:160

投下いる。

つまり、借金自分子会社っている
これ財務レバレッジ戦略あり、うまくROE改善するが、回転負債重み耐えない構造でもある。


結論:もっとも調整いるは、「利益そのもの」ではなく「利益方」ある

調整いるでも原価でもない。
利益出し方”全体が、キャッシュフローから乖離調整いる。

今期、営業利益確か美しい。だがそれは「現金ない利益」によって構成ていた。
そこ強い調整とすれば、それ帳簿操作ではなく、「構造そのもの」ということだ。


これは“調整利益”ではない、“設計帳簿”ではないか

我々は、この決算現れた“利益さ”だけない。
そこ現金ず、在庫貸付積み上がり、営業利益だけ異様跳ね上がる構造ある限り、それ調整痕跡あり、設計帳簿すぎない。

オープンハウス描く“成長”背後に、会計操作余地あるなら、我々その全容暴く。
論評は、ここ宣言する──この決算核心至るまで、徹底的追及する。

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