
企業概要
岩手発、“暗号資産×Web3×IoT”の混成コングロマリット
株式会社ネクスグループ(英文社名:NCXX Group Inc.)は、岩手県花巻市に本社を置く東証スタンダード上場企業である。旧来はIoT関連機器の製造販売を主力としていたが、近年は急速にWeb3・メタバース・暗号資産領域へのシフトを進めている。
とりわけ2025年2月に発表されたZEDホールディングスの子会社化は、事業転換の象徴的な動きである。ZED傘下には、暗号資産交換業「Zaif」、ブロックチェーン開発企業「チューリンガム」、エンジニア派遣・受託開発を行う「ネクスソフト(旧クシムソフト)」、さらにはweb3金融開発会社や投資会社も連なり、これによりネクスグループは一気に暗号資産経済圏とWeb3エコシステムのコアプレイヤーに躍り出た構図となった。
一方で、既存のIoT事業(NCXX)、メタバースコンテンツ(Skeb・実日デジタル)、ソリューション(KSP、ネクスソフト)、農業ICT(NCXX FARM)なども温存しており、事業領域の広がりは**国内上場企業屈指の“雑多性”**を呈している。
財務サマリー
ZED買収で資産は“16倍”に膨張──しかし、本業利益は未だ低空飛行
2025年5月末時点のネクスグループは、ZEDホールディングスの連結取り込みによって、財務数値の表面構造が大きく変化している。
だが、その内実を丁寧に読み解くと、依然として構造的な赤字体質と低い自己資本比率というリスク要因が色濃く残る。
財務ハイライト(第42期中間:2024年12月~2025年5月)
項目 | 金額 | 前年同期比 | 備考 |
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売上高 | 1,296百万円 | +166.8% | ZED子会社の連結による急増 |
営業損失 | ▲65百万円 | 赤字幅縮小 | 前期:▲197百万円 |
経常損失 | ▲54百万円 | 改善 | 財務費用軽微 |
最終損失(親会社帰属) | ▲1,234百万円 | ▲6倍超 | のれん減損1,160百万円を一括計上 |
EBITDA | +56百万円 | 黒字転換 | 非公式指標(償却・減損除外) |
総資産 | 98.6億円 | 前期比+92.6億円 | 暗号資産(Zaif)連結による急増 |
純資産 | 30.4億円 | ▲13億円(前期:43億円) | 減損処理・自己株式増加の影響 |
自己資本比率 | 3.1% | ▲▲78.7pt | 資産膨張に耐えきれず急降下 |
📌 特記事項:Zaifの「預り暗号資産」だけで84億円が流入し、現金・資産だけが膨張した不均衡バランスシートに変貌
営業損益の実像
ZED連結により売上高は前年比3倍(+810百万円)に跳ねたが、営業損益はわずか▲65百万円。
これは、販管費(558百万円)・のれん償却(115百万円)の継続によって利益を圧迫している構図である。
Zaifを含む「暗号資産セグメント」は売上わずか4百万円ながら黒字計上(2百万円)したが、その規模感は収益インパクトに乏しく、あくまで営業損益への貢献は限定的。
のれん減損:ZED買収直後に「即座に全額減損」の異例処理
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発生したのれん:1,160百万円
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減損処理:全額(100%)を今期中に計上
この処理は、企業価値の評価見直しが早期に行われた可能性を示唆し、ZEDホールディングスの買収評価額そのものに慎重な見方があったことを裏付けている。
のれんを将来的に償却するのではなく、買収からわずか2ヶ月で“ゼロ評価”とする判断は、今後のM&A方針や投資戦略においても、本質的な企業価値と財務透明性のズレを疑わせる要素となり得る。
資産急増、資本劣化の“歪み構造”
指標 | 前期(41期末) | 今期中間(42期中) | 増減 |
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総資産 | 59億円 | 985億円 | +926億円 |
純資産 | 43億円 | 30億円 | ▲13億円 |
自己資本比率 | 72.7% | 3.1% | ▲69.6pt |
預り暗号資産 | 0円 | 840億円 | ※Zaifユーザー資産 |
最大の変化は、Zaifが保有する顧客暗号資産(預かりベース)がそのまま流入し、総資産が“爆発的に膨張”した点である。
一方で、自己資本比率は3.1%と上場企業としては極めて脆弱な水準となっている。
この構図は、「表面上は巨大資産を持つが、その大半は自社のものではない」という実体経済との乖離を孕んでいる。
1株当たり純損失:▲32円49銭(前年:▲7円43銭)
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株主価値指標は大幅悪化
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希薄化リスク(Zaif連結前の持株構造)と資本調達の課題が今後も続く可能性あり
セグメント別の構造分析とM&A動向
“全方位事業”の拡張と、ZED買収がもたらした暗号資産・Web3転換の現実
セグメント別売上構成(第42期中間・2025年5月末時点)
セグメント | 売上高(百万円) | セグメント利益(百万円) | 概要 |
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ソリューション事業 | 779 | 39 | ケーエスピー・ネクスソフト(物流・SES) |
メタバース・デジタルコンテンツ | 290 | ▲11 | 実日デジタル・スケブ |
IoT関連事業 | 175 | 40 | NCXX(AIデバイス・5Gルーター) |
暗号資産・ブロックチェーン | 4 | 2 | Zaif・チューリンガム(※ZED連結) |
その他 | 48 | ▲12 | Web3 Tech、DCTなど |
合計 | 1,296 | 58 | ※営業損失▲65百万円(販管費等調整後) |
① ソリューション事業:地味だが堅実、“安定屋台骨”
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ケーエスピー:飲食・介護向けの総合物販商社機能を展開。外部環境に左右されにくい。
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ネクスソフト:SESと受託開発の2軸。ASTERIA Warp導入案件が中心。
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取引社数・商品点数拡大により“ストック型”の利益モデルを構築。
▶ 成長率は低いが、収益源としては現時点で最も健全な部門。
② メタバース・デジタルコンテンツ事業:話題性とメディア化が武器
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実日デジタル:電子書籍出版元。原作タイアップアニメやKindle Unlimitedで流通拡大。
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スケブ(Skeb):クリエイターとユーザーをつなぐ創作依頼プラットフォーム。登録者数360万人。
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「超メタフェス」などのオフラインイベントが活況。
▶ 収益性はまだ弱いが、クロスメディアとファン経済圏における戦略的事業。
③ IoT関連事業:旧来中核の“テック・ハード領域”
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「AIX-01NX」:NVIDIA製GPU搭載のAIエッジ端末。画像解析、スマート農業向け。
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「UNX-05G」:5G通信対応の法人向けルーター。RedCap準拠の低価格モデルも開発中。
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テレマティクス(車両管理)市場におけるクラウド活用が伸長。
▶ 技術資産は強力だが、市場のレッドオーシャン化と価格競争が構造的な壁。
④ 暗号資産・ブロックチェーン事業:ZED買収により誕生した新中核
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Zaif:国内でも歴史ある暗号資産取引所。顧客預り資産84億円。
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新規上場通貨:ジパングコイン(ゴールド・シルバー・プラチナ)
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ステーキング収益のJPY化サービスを開始(業界2社目)
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チューリンガム:トークノミクス設計・Web3開発企業。技術領域へ特化。
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NCXC:独自コインによるGameFi構想を掲げるも、今期の売上はたった4百万円
▶ 資産規模は巨額だが、営業実態はまだ極小。現時点では“非連続的成長の種”に過ぎない。
⑤ 「その他」セグメント:海外含むWeb3関連のベンチャー寄せ集め
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web3テクノロジーズ:ブロックチェーン派生金融商品の開発など
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DCT(Digital Credence Technologies Ltd.):海外投資系子会社
▶ 実体は乏しく、セグメント赤字(▲12百万円)も計上。連結上の整理・統廃合が今後の課題。
M&A動向:ZEDホールディングス買収とその衝撃
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2025年2月:ZED HD(Zaif・チューリンガム等)を買収(議決権比率84.38%)
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買収対価:現金+未払金で529百万円
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のれん:1,160百万円発生 → 同期中に全額減損
▶ 「取得した直後に全損処理をする」異例の対応は、企業価値評価への懐疑や会計的“慎重すぎる”対応を暗示。
セグメント多角化は「拡張」か「分散」か
ネクスグループの現在の事業ポートフォリオは、テック・カルチャー・フィンテック・Web3・物流・農業とあまりにも広い。
これは視点を変えれば、「本業不在のコングロマリット」であり、いわば“事業版NFT”のような状態だ。
確かにZaifやスケブは話題性に富み、一定のブランド力もあるが、それらが収益の柱になるには距離がある。
現状では“収益の顔”はケーエスピー、ネクスソフトなどのソリューション部門であり、「先端技術と派手な看板の裏に、地味な収益源がある」二層構造となっている。
キャッシュフローと資本政策の構造
“実質キャッシュフローは黒字”──だが、その原資はどこから来たのか
現金残高とCF構造の要点
指標 | 前年同期(41期中間) | 今期(42期中間) | 増減 | 備考 |
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現金・現金同等物 | 806百万円 | 2,049百万円 | +1,243百万円 | 2.5倍超の増加 |
営業CF | +140百万円 | +111百万円 | ▲29百万円 | 減損損失の影響大 |
投資CF | ▲113百万円 | +783百万円 | +896百万円 | 子会社株式取得による収入 |
財務CF | +20百万円 | +10百万円 | ▲10百万円 | 借入・返済の綱引き状態 |
📌 最大の特徴は、ZED株式の取得により「878百万円の現金流入」が発生した点
営業CFの内訳:黒字化の背景は“減損損失”による損益非連動項目
営業キャッシュフローがプラスを維持した背景には、以下の要素が寄与:
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減損損失:1,160百万円 → 損益にはマイナスでもCF上は非支出
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のれん償却:115百万円
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売上債権減少(+236百万円)、棚卸資産増加(▲155百万円)
つまり、キャッシュ面では回収・減損処理が進んだものの、実態として“本業利益で得た資金”ではないというのが実情である。
投資CFの構造:ZEDの買収が“収入”にカウントされている理由
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通常、企業買収は支出として計上されるが、今期は「連結に伴う資金流入」として投資CFがプラス783百万円となっている。
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実際には、ZEDホールディングスの連結取り込みに伴い、ZEDグループ側のキャッシュ(Zaif預かり資金含む)を取り込んだことで表面上の流入に見えている。
▶ これは「現金を得た」というよりも「他人の金を預かった」構造に近い。
財務CFの中身:借入金で回した構造、株式発行や社債なし
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短期借入:+50百万円
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長期借入:+50百万円
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長期借入返済:▲83百万円
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社債償還:▲7百万円
▶ 結果:財務CFはわずか+10百万円にとどまり、増資など資本性調達には依存していない構造が見て取れる。
バランスシート構造:資産急増の裏に潜む“他人資産”
項目 | 金額 | 特記事項 |
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現預金(自己) | 2,052百万円 | 実質的なキャッシュ保有残高 |
預り暗号資産 | 84,021百万円 | Zaifユーザー資産(顧客預り) |
預託金 | 6,135百万円 | 金融商品取引関連の信託・保全 |
繰延税金負債 | 356百万円 | ZED買収・評価差による一時差異 |
自己株式 | 419百万円 | ZED子会社が保有していた自社株を組み入れた結果 |
▶ 特にZaifに関連する“他人資産”を抱え込んだ状態であり、表面の資産拡大は誤認を招く恐れがある。
自己資本比率の急低下:72.7% → 3.1%
この変化は、ZEDグループ取り込みによって、Zaifの「預かり資産」がバランスシート上に一気に膨張したことが主因である。
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総資産:59億円 → 985億円(16.6倍)
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純資産:43億円 → 30億円(▲13億円)
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結果:自己資本比率は“急落”
これは「資産が増えたから健全になった」のではなく、“他人資産が膨張し、自己資本が希薄化した”だけという、本質的には不健全な構造転換である。
キャッシュは潤沢に見えるが、それは“自分の金”なのか?
ネクスグループの資金繰りは安定しているように見える。だが、その実態は、「買収によって他社の資産を引き込んだ結果、見かけ上増えている」だけに過ぎない。
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営業活動の黒字は損益項目による一過性
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投資活動の黒字はM&Aに伴う“逆流構造”
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財務活動は微増にとどまり、自立的資本増強には遠い
そして、自己資本比率3.1%という異常な水準は、倒産リスク・信用リスクの指標として決して看過できるものではない。
ガバナンスと資本政策上の懸念点
― 自己株式6.9%、子会社による“相互保有構造”とCAICAへの事業移管、その意図を問う ―
株主構成の特異性:表面上の筆頭株主、背後にCAICA系列の影
2025年5月末時点の大株主構成は以下の通り
株主名 | 保有株数 | 持株比率 |
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スケブベンチャーズ(Skeb関連) | 12,087,857株 | 34.06% |
デジタルアセットファンド | 2,413,000株 | 6.80% |
フィスコ(CAICA系) | 2,376,663株 | 6.70% |
実業之日本社(出版) | 1,635,800株 | 4.61% |
シークエッジHD | 1,299,000株 | 3.66% |
▶ 筆頭株主はスケブベンチャーズだが、6.7%を保有するフィスコ、およびZEDの前親会社であるCAICA DIGITALグループの影響力が色濃く残る。
自己株式6.9%を“子会社が保有”する“相互保有構造”
注目すべきは以下の点
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自己株式:125,800株(0.33%)
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株式会社web3テクノロジーズ:2,125,000株(5.58%)
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ネクスソフト:377,300株(0.99%)
これらはいずれもZED買収により連結された子会社であり、買収によってネクス本体に“逆流する形で自己株式が増加した”構造である。
さらに、会社法施行規則第67条に基づき議決権は制限されているものの、形式上は「実質的な株式ロックアップ状態」にあり、資本政策の柔軟性を損ねている。
■ 株式交換による子会社ネクスの“CAICA DIGITAL への譲渡”
2025年7月、ネクスグループは連結子会社「株式会社ネクス(IoT部門)」をCAICA DIGITALの完全子会社とする株式交換契約を締結したと発表。
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株式交換比率:ネクス1株あたりCAICA株571株
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CAICAが“株式交換完全親会社”となる形式
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ネクスは今後、ネクスグループの連結から外れる可能性が高い
▶ この動きは、ZED買収によるZaif・web3関連の取り込みと連動した“CAICA陣営との事業再編”に他ならない。
フルオーナー化:Zaifを完全子会社化(2025年7月)
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もともとZaifはZEDホールディングスの傘下で、ネクスグループは間接的に84.38%を保有
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2025年7月:ZEDからZaifの全株式を直接取得し、完全子会社化
これは、暗号資産交換業の統制強化(ガバナンス・内部統制の明確化)を理由としつつ、Zaifを事業の中核に据える構図への布石と考えられる。
資本の構造は“ロジック”より“編成”、支配の軸はどこにあるのか?
ネクスグループの資本構成と子会社戦略には、明確な支配のロジックよりも、事業ポートフォリオと資本を編成し直していく“組替型経営”の色彩が強い。
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相互保有株式による自己資本比率の増強
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M&Aによる一時的な利益演出と直後の減損処理
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CAICAを介した事業資産の循環移動(ZED買収 → ネクス譲渡 → Zaif完全子会社化)
これらは一見すると「成長のための再編」に見えるが、逆にグループ外部との明確なガバナンス・資本政策が不透明になるリスクをはらんでいる。
とくに、ネクスを手放しZaifを囲い込む戦略は、暗号資産業を「中核中の中核」として位置づけた判断とも言える一方で、その収益の実態が極めて小規模であることを考えると、リスクとリターンのバランスに強い歪みが存在している。
論評
― 「暗号資産を抱えた財務体」に未来はあるのか ―
ネクスグループという“構造自体が問いになる企業”の現在地
2025年5月期中間決算の数字を追えば、ネクスグループは大幅な増収を果たした企業に映る。売上高は前年の485百万円から、今期は1,296百万円へと約2.7倍の急成長を示し、営業損失も縮小した。
だが、その実態を一つひとつ掘り起こしていくと、この企業が直面しているのは「成長」ではなく、「膨張」であり、その「膨張」の中身は他人の資産と構造的赤字であることが浮かび上がる。
表面成長の本質は「買収による合算」でしかない
売上の大半は、買収したZEDグループのZaifやスケブ、ネクスソフトによるもの。
これらは全て2025年2月以降に取り込まれた買収資産であり、ネクスグループ本体の既存事業による成長ではない。
つまり、これは「事業成長」ではなく、「連結数値の合算」に過ぎない。
それを象徴するのが、買収直後に即座に全額計上されたのれん減損1,160百万円だ。「買ったけれど価値がない」と、自ら答えを出しているに等しい。
“Zaif中心経営”へのシフトは果たして正しいのか
現在のネクスグループの資産のうち、約85%がZaifの顧客預り資産(暗号資産)である。
だがZaif単体の営業売上はわずか4百万円、営業利益は2百万円に過ぎない。
これはすなわち、84億円の預かり資産に対して、数百万円の収益しか得られていない構図である。
こうした歪な構造のまま、Zaifを完全子会社化し、IoT事業のネクスをCAICAへ譲渡するという大胆な再編が行われたことは、ネクスグループが今後「Zaif依存体質」へと移行していく危険性を孕んでいる。
収益の柱はKSPやネクスソフトなど伝統的な“現金のなる木”であるにも関わらず、グループ再編の中核には不安定な暗号資産取引ビジネスが置かれている。
この選択が“未来への投資”なのか、“短期的な誇張”なのか、見極めが問われる。
「あらゆる事業を取り込む企業体」の末路とは
Web3、IoT、出版、農業、電子書籍、5G、ブロックチェーン、クリエイターエコノミー、金融……
ネクスグループが手掛ける事業領域は、ほとんど“国家プロジェクト”並みに広範である。
だがそれぞれの領域は、小粒で、独立しており、収益構造も経営構造も統合されていない。
このような企業体は、事業シナジーでスケールさせていくのではなく、“事業のスワップ”で見せかけの成長を演出する”モジュラー型資本戦略”に傾きがちだ。
その象徴が、相互保有株式による自己株式の水増し構造(6.9%)であり、財務会計の面でも、実体と指標が乖離しつつある。
この企業は、「どこへ向かおうとしているのか」
ネクスグループは現在、Zaifという他人資産を抱えた“黒子企業”となっている。
IoT企業だった時代の「技術で課題を解決する」という姿勢は影を潜め、いまは暗号資産を基盤に見せかけの成長を描く構造演出企業に変貌しつつある。
このまま暗号資産・Web3依存が進めば、“実体のない売上”と“瞬間的なM&A再編”による企業評価だけが先行する“虚構の企業体”となるリスクも否めない。
問われるべきは、「Zaifのその先に、何があるのか?」
そして、「ネクスという器に、誰が利益を残していくのか?」
この企業にとっての未来とは、「何を持つか」ではなく、「何を創るか」が試されている。