株式市場 【決算分析】名南M&A 2025年5月25日 “キャッシュリッチの罠”と、利益なきM&Aビジネスの現実 成約件数33件、赤字14億、現預金9億円──その構造に、成長の本質はあるか? 東海地方を拠点に中小企業向けの事業承継支援を行う名南M&Aは、会計事務所や金融機関とのネットワークを活かした地域密着型モデルを展開する企業である。 一方で、着実な成約実...
株式市場 【特別決算分析】オープンハウスグループ中間決算に滲む“調整の痕跡 2025年5月24日 利益率の美しさと、現金の沈黙 2025年3月期・第29期中間。オープンハウスグループの決算は、見た目には極めて鮮やかだった。売上高6,434億円、営業利益737億円、営業利益率は11.5%。不動産セクターとしては異例の高利益率に見える。 しかし、その輝かしい数字の背後で、もうひとつの決算が静かに語られている。営業キャッ...
株式市場 【決算分析】フォーシーズHD 2025年5月23日 前渡金の渦”に沈むキャッシュと信頼、資金循環不全が生んだ中間決算の真相 「黒字化」は語られ、「現金流出」は黙された 2025年3月期第23期中間決算。フォーシーズHDは、売上1,190百万円(前年同期比+6.9%)、純損失58百万円と発表し、赤字幅の縮小を強調した。 表向きは、「通販」「卸売」セグメントの黒字化と新商品...
株式市場 【異色の資本提携】MEL CAPITAL、海帆の株式5.32%取得 2025年5月23日 ネパール水力発電と外食企業の接点を読む 2025年5月13日、香港を拠点とするMEL CAPITAL LIMITED(以下、MELキャピタル)が、株式会社海帆(証券コード:3133)の株式2,785,600株を保有し、持株比率が5.32%に達したことを関東財務局に報告した。 注目すべきは、その保有目的に「ネパール水力電...
株式市場 【決算分析】株式会社コロプラ 2025年5月22日 安定黒字の裏側に見える構造変化と投資成長戦略の転換点 業績好転の数字に見え隠れする成長の限界と期待値の逆説 2025年3月期の半期報告書によれば、コロプラは売上・利益ともに前年同期比で大幅増を記録した。 営業利益は前年同期比で300%超、経常利益は150%増と、一見すると順調な回復基調に見える。 だが中身を読み解くと、...
株式市場 【決算分析】フィンテックグローバル株式会社 2025年5月21日 拡大する事業と財務構造の危うさを読み解く 堅調な黒字決算の裏にある成長と負債のコントラスト 2025年3月期の半期報告書によれば、フィンテックグローバル株式会社(以下、FTG)は売上、利益、資産ともに拡大基調を示している. しかし、成長の裏には短期借入金の急増や投資回収に依存する事業モデルなど、資本構造に潜むリスクも垣...
政財界の目 第3弾【政治の闇】田村琢実県議の核心へ迫る 2025年5月20日 排除の制度化とは何か 議会とは、意見の対立を前提に成り立つ場である。 だが、今、埼玉県議会には“対立”も“異論”も存在しないように見える──いや、正確には「異論が制度の中で生まれない構造が完成しつつある」と言うべきかもしれない。 第1弾では、田村琢実キーム──政務活動費、印刷費、共通経費の帳簿処理により、形式的合法性を...
株式市場 米国、ついに“トリプルA”陥落 2025年5月20日 格下げで露呈した「財政制御不能国家」の実態 2025年5月16日、大手格付け機関ムーディーズが米国の長期信用格付けを「Aaa(トリプルA)」から「Aa1」へ1段階引き下げた。 これにより、米国は主要格付け会社3社すべてから最上位格付けを失い、“世界一安全な資産”としての米国債の象徴的地位がついに揺らいだ。 この格下げは...
株式市場 【決算分析】Laboro.AI、中間期で営業利益200%超の成長 2025年5月19日 CF創出・M&A戦略に注目集まる 生成AI案件を主軸に、Laboro.AI(東証グロース:5586)は2024年10月〜2025年3月の中間期で売上979百万円(+37.3%)、営業利益205.9百万円(+205.3%)と大幅な増収増益を達成。 営業キャッシュ・フローは275百万円に達し、潤沢な資金基盤を確保。...
株式市場 【決算分析】株式会社リンクバルの財務実態に迫る 2025年5月16日 経営危機と再生への道筋 沈黙する赤字企業と、その奥にある構造問題 株式会社リンクバル(東証グロース・証券コード6046)は、イベントECサイト「machicon JAPAN」やマッチングアプリ「CoupLink」などを主軸とするインターネット関連事業を展開しているが、近年の業績不振は深刻化している。 今回、2025年3...