
| 発行体名称 | アズワン株式会社(AS ONE Corporation) |
| 証券コード | 7476(東証プライム) |
| 事業内容 | ラボラトリー・インダストリー・メディカル介護向け機器・備品・消耗品の卸売(1933年創業、大阪市西区) |
| 提出者① | Fidelity Management & Research Company LLC(米デラウェア州、設立2020年1月) |
| 提出者② | FIAM LLC(米デラウェア州、設立2004年10月) |
| 提出者③ | Fidelity Institutional Asset Management Trust Company(米ニューハンプシャー州、設立2005年10月) |
| 提出者④ | FMR Investment Management (UK) Limited(英ロンドン、設立2006年9月) |
| 提出者⑤ | フィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチ・ジャパン株式会社(東京都港区、設立2009年10月) |
| 保有目的 | グループの資産運用・管理機能(①②)/信託・投資一任契約に基づく顧客資産運用(③)/事務・運営目的(④⑤) |
| 重要提案行為 | 記載なし |
| 担保契約等 | 5社全て「該当なし」 |
本報告書はシーティーエス(4345)への同日提出と同じくフィデリティ・グループ各法人の連名形式を取るが、アズワン向けでは⑤のフィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチ・ジャパン株式会社が加わった5社連名という点が異なる。保有目的スペクトルは最消極型(純投資・事務運営)であり、重要提案行為の記述は一切ない。5社の持分内訳を見ると、主力のFidelity Management & Research Company LLC(①)が2,375,251株(3.15%)と全体の57%超を占めており、アクティブ運用ファンドの比重が相対的に高いことが窺える。
シーティーエス(4345・時価総額約330〜340億円)との対比では、アズワン(7476・時価総額約1,600〜1,900億円)はより大型であり、フィデリティが5.50%という大きな比率まで積み上げた背景には、アズワンの事業モデルが長期的なポートフォリオ適合性を持つとの判断があったと考えられる。
| 提出者 | 保有株数 | 保有割合 |
|---|---|---|
| FMR Company LLC(主力運用) | 2,375,251株 | 3.15% |
| Fidelity Inst. AM Trust Co. | 766,949株 | 1.02% |
| FMR Inv. Mgmt. (UK) Ltd | 450,000株 | 0.60% |
| FIAM LLC | 364,507株 | 0.48% |
| FMR Japan株式会社 | 189,000株 | 0.25% |
| 合計 | 4,145,707株 | 5.50% |
特例報告であるため個別取引明細は非開示。推定取得単価の試算:報告義務発生日は2025年9月15日であり、この時期のアズワン株価は2,400〜2,500円前後(2025年9月30日終値2,455円、IRBankデータ)で推移していた。仮に義務発生日前後の2,400円近辺で4,145,707株を保有していたとすれば、時価評価は約99億円となる。その後2026年6月現在の水準(2,130〜2,140円)は義務発生日比で約12〜13%の下落となっており、報告書提出時点(2026年6月5日)での含み損の可能性も念頭に置く必要がある。義務発生日から提出日まで約8.5ヶ月を要しているが、特例報告においては変更が生じた時点での報告が義務付けられており、初回報告における発生日と提出日のタイムラグは必ずしも問題ではない。
2026年3月期本決算(2026年5月13〜14日発表予定):売上高1,106億9,800万円(前期比+6.7%)、営業利益128億3,800万円(同+10.7%)と増収増益を達成し、各利益が過去最高を更新(ヤフーファイナンスAI要約)。直前の2025年3月期は売上高1,037億円(前期比+8.6%)、営業利益115億円(同+11.1%)と過去最高を達成済みで2期連続の最高益更新となる。15期連続増配を実現。ROE実績12.55%(2025年5月時点)、PBR実績2.09〜2.38倍、自己資本比率66.5〜69.4%。次期(2027年3月期)会社予想の経常利益:126億9,000万円(前期比+5.1%)。
株価:年初来高値2,500円(2026年1月13日)、年初来安値2,084円(2026年4月24日)、2026年6月5日時点では2,137.5円。義務発生日(2025年9月15日)前後の水準2,400〜2,455円と比較して、現在の株価水準は約12%下落しており、52週高値2,500円比では約14%の調整圏にある。時価総額は2026年5月時点で約1,564〜1,766億円。
アズワンは理化学機器・産業用機器・介護用品を中心に1,400万点超の商品カタログを持つ独自の卸売プラットフォームビジネスである。顧客(主に大学・研究機関・製造業・医療介護施設)の多様なニーズに対して、独自カタログ(プロダクトライン)とウェブ販売を組み合わせた「カタログ・コマース型」の高収益ビジネスモデルを確立している。業績の継続的改善とROE改善傾向は、日本の中堅卸売企業の中でも評価されやすいプロファイルを形成している。
